“YOUR GIFT”

制作年: 2023年/ 素材: キャンバス、アクリル絵の具、ミラーシート、木材その他

会期: 2023年11月25日-2024年3月16日

会場: パークホテル東京、コリドーギャラリーテラス(26階テラススペース)

 
本作へ向けてのコメント

大きい輪郭の幸せ

私は、作品を通して人々に幸せを齎したいです。

幸せって、決まった形ってないと思います。

自分がどう思うかで、幸せになれるんだと思います。

だから、作品を観た全員が幸せと受け取ってもらえるとは限らないです。

でも、作品ってすごくパワーがあるものじゃないですか。

"これ全部造ったの?"とか、"何でそんなに頑張れたの?"とか、"大変..."とか、もし作品の主旨じゃない部分だったとしても、その人にとって初めて観たっていう経験になってたり、内容は違うけど似たような経験があるとか、生きる上で共感できることがあると思うんですよね。

それで、少しでも"よく分からないけど興味がわ湧いた"とか"なんか元気をもらえた"とか、プラスになる影響を与えられていたらいいなと思うんです。私は、そういう風に誰かの人生に関与できていたら嬉しいし、それが幸せってことだと思う。

それで、ピンクやお菓子がかわいくて余計にハッピーになるんです。

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GIFT

私にとっては、作品を発表すること自体がGIFTしていることのようでもあります。

何か贈り物をするときって、相手のことを考えてワクワク、ドキドキしたりするじゃないですか。

喜んでもらえたら嬉しいし、

想う相手がいることが幸せですよね。

それが人でも動物でも、実在しなくても

想像することとか、広がっていくことって

ワクワクすると思います。

また、思い出すこともありますよね。

色んな人や場所、出来事との関わりから膨らんでいくと思います。

今までは、こういうものを展示したらかわいいと思う、という自分のかわいいを広めることに拘っていましたが、今は自分の作品でもあって、他の誰かのものにもなり得るようなものであれたらいいなと思っています。

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変化

生きてきて色んな経験をして、最近私の作品は、造り始めた十数年前に比べて少しずつ変わってきたように思います。

私の大親友が、お手紙をくれたんですが、

作品はみどりちゃんの生き方の副産物だと思っています

と書いてくれていました。

そのことのように、作品は私の人生そのものであって、その時、その時に考えていることと密接しているように思います。

前は、はっきり言わないと思っていることは伝わらないと思っていました。

だから、自分のかわいいを定義して、ものすごいパワーでストレートに表現してきました。

でも、形を作りすぎてしまって、だんだんそれが演じているように思えてきたのかもしれません。また、伝え方は他にもたくさんあると気付いたとも言えるかもしれません。

だからピンク以外の色彩にもチャレンジしたり、絵画も取り入れたり、自由に解き放って、新しいこともやりました。

今回は、大切にしているピンクを残して、初めて、フェイク菓子は存在しない作品を造ります。

こういう自分になろうとするのではなく、今の自分がそのまま現れたものであれたらいいなぁと思います。

 

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